私がまだ病棟で生活していた頃に1番仲の良かった女の子が夢に出てきて動悸が止まらなかった。
当時はまだそこまでインターネットに詳しくなかった私を歪んだオタクに仕上げたのは間違いなく彼女なのだ。
彼女のせいで私は元カレだけでサッカーチームを結成することができる。
元カレたちはみんな同次元に存在していなかったけどみんな私のことが大好きでいつもいつでも支えてくれていた。
私は彼女にも彼氏がいるものだと思い接していたのですが、それが大きな間違いだったのです。
彼女は私の天敵でした…そう彼女は悲しいことに腐女子だったのです。
いつものようにリハビリを終えて私は彼女と絵を描いたりして遊ぼうとしていました。
ですが彼女の手元にあるコピー用紙にとんでもなく悍ましいものが描かれていたのです。

えっ何これ?男同士でちゅーしてるよ?大丈夫なの?
私の純粋な疑問に彼女は笑って大丈夫!💜×🩷は結構人気だし!と頓珍漢な返答を返してきました。
まあ彼女が大丈夫と言うなら大丈夫だろうと思い私はそっか〜とだけ返しいつものように彼女の隣で彼氏の絵を描こうとした時、私たちの友情を切り裂く大事件が起きてしまったのだ。
彼女は私に楽しそうに残酷なことを告げた。
「狛日のいいシチュ思いついたからチャマのために描いてあげる!」
私は涙が止まらなくなった。
彼氏が別のやつとイチャつくことを想像してしまい発狂していた。この時初めて私は口に手を入れずに嘔吐することに成功している。私の発狂を聞きつけた大人がやってくる。
この出来事があって以降私は彼女を信用できなくなった。世の中には腐女子以外の女オタクも存在することを伝えてやらないといけなかったのだがそれは叶わぬこととなった。
確実に悪いのは一般人にBL(しかも二次創作)を見せた挙句、勝手に他人の好きな作品でもBLを作ろうとした彼女なのだが、なぜか私がもっとランクの高い病棟に移動させられたので私は彼女の二次創作を見て以降彼女と一切関わっていない。
彼女は今どうしているのだろうか。
私は今でも二次創作のBL作品を見ると頭が真っ白になり涙が止まらなくなる。もっと違うタイミングで出会えていれば私は彼女と仲良くなれて一生物の友情を築けていたのかもしれない。
今日も私は彼女の夢を見て涙を流すのだろう。
